NPO法人 山口県東部泌尿器科研究会
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泌尿器科でよく見る病気
ED(勃起機能障害)
EDとは「満足のいく性行為に十分な勃起を達成できない、もしくは維持できないこと」と定義されており、日本においては軽症を除き約980万人の患者がいるとされ(1998年白石ら)、既婚者の約30%がEDを自覚している(2000年白石ら)という報告もある。
 
EDの原因(分類)としては、身体に異常がない機能性(緊張や不安などからくる心因性と精神病性)と身体に異常がある器質性(動脈硬化などによる血管性、脊髄疾患や手術後遺症などによる神経性、脳腫瘍や糖尿病などの内分泌性や陰茎の異常による陰茎性)があげられる。
 
診断は通常問診と診察で行われるが、専門的検査として心理テスト、血液検査、夜間勃起機能検査、血流検査などが行われることもある。
 
治療はそれぞれの原因によって異なる。
心因性の場合はカウンセリングなどで不安を取り除いたり、一時的に投薬するなどで自信をつけたりする。漢方薬が有効なこともある。
器質性の場合、多くはシルデナフィル(商品名バイアグラ)やバルデナフィル(商品名レビトラ)が有効であるが心筋梗塞や狭心症、脳出血後など心血管障害がある場合などは服用できないことがあるので、医師による診察が必要である。(インターネットなどで購入し勝手に服用することは危険である。)男性ホルモン分泌低下による男性更年期障害が原因の時には男性ホルモン補充療法を行うこともある。
前立腺癌術後など神経切断後や上記薬剤が無効の場合、勃起補助器具(バキュームディバイス)や陰茎内装具植え込み手術(陰茎プロステーシス手術)を行うこともある。
陰茎の変形(先天性陰茎彎曲症やペロニー病)に対して手術が行われることもある。
いずれにせよ医師による診察が必要で、安易な薬の服用や譲り渡しは非常に危険である。
 
EDの治療薬
 ここではEDの第一選択治療薬であるホスホジエステラーゼタイプ5(PDE−5)阻害剤について述べる。
 PDE−5は勃起の発現、維持に必要なサイクリックGMPを分解する酵素で、これを阻害することによりEDの治療を行う。
 ただし、硝酸剤(ニトログリセリンなど)使用中の方、狭心症、心筋梗塞、不整脈、脳梗塞、脳出血などの心血管系障害や肝障害、網膜色素変性症などの疾患がある方は使用できない事があるので、その使用には医師の診察が必要になる。 また副作用は、頭痛、顔のほてりなど一過性で軽いものが多いが、4時間以上勃起したままの状態が続くときは、持続勃起症の疑いがあるのですぐに医療機関に受診しなければならない。
 現在日本では、PDE−5阻害剤としてバイアグラ、レビトラ、シアリスが発売されているが(1錠あたり1000〜1500円)、健康保険適応外で自由診療なので、取り扱ってない医療機関もあり、その費用も薬の種類・用量・処方数も多少違いがあり、詳しくは医療機関のホームページや電話などで確かめる必要がある。
 また、インターネットなどで違法に入手したものには、まったくの偽薬で無効であったり、不潔な環境で作られたり、有害な物質が含まれている可能性もあり危険である。
 
 以下、それぞれの薬の特徴をあげる。
バイアグラ(25mg、50mg錠)
1日1回、性行為1時間前に服用。(血中濃度が約1時間で最大) ただし食事の影響をうけ、食後は薬の吸収が遅れるため、空腹時に使用する。
 
レビトラ(5mg、10mg、20mg錠)
バイアグラとほぼ同じ使用法だが、食事の影響をうけない。 ただし、坑真菌剤や抗不整脈剤などの薬のなかに併用してはいけないものがある。
 
シアリス(5mg、10mg、20mg錠)
1日1回使用だが、作用時間が36時間と長く性行為直前に服用する必要がなく、食事の影響も受けない。
 
 
泌尿器科でよく見る病気 <INDEX>
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